役割等級制度って?

職能資格制度に引き続き、今回は「役割等級制度」についてです。

 

1.役割等級制度って、どんな制度?

 

「役割等級制度」とは、役割の重要度や責任の大きさ、困難度などにより等級区分する制度です。

「役割」とは、企業が経営方針や経営計画を実現するために、
各組織やポストに応じて果たすべきこと、いわゆる「職責」と、

それにプラスして、社員自らが「変化に対応」していくことや、
レベルアップを目指して「チャレンジしていくこと」が期待される基本的重要事項とされています。

「上から降ってくるミッション」だけじゃなくて、
「何をすべきか」を社員自らもよく考えて、
役割を積極的に拡大していくことが期待される制度です。
 
 

2.役割等級制度のメリットは?

 
● 役割が明確になる!
 
「役割基準書」により、各等級に期待される役割が明確になります。
そしてその役割を果たすために、何をすべきか、について自らもよく考えることになります。
保有能力を「発揮して」、「成果に貢献」することがより求められる制度です
 
● 役割と賃金がマッチしているので、納得性が高い!
 
「役割」の重要度、困難度などにより等級が設定され、
それが「役割給」という形で賃金に反映されます。
より重要で困難な役割に取り組んでいる人が高い賃金を受け取るので、
会社にとっても社員にとっても納得性が高くなります
 
● 自らの役割設定・拡大で変化に対応しやすい!
 
職務記述書でぴっちり自分のやるべき仕事が決まっている「職務等級制度」より、
自ら柔軟に役割を拡大していったり、変化に対応することができます。
また、時には自分の仕事以外も手伝ったり、
協調的、協力的に働くことが良し、とされる日本の企業では
比較的受け入れられやすい制度だと思います。
 
 

3.役割等級制度のデメリットは?

 

● それなりに運用が難しい
 
各等級に求められる「役割」について、
いかに分かりやすく定義できるか、ということが大事になりますが、
これがなかなか難しいのが現実だと思います。
「役割基準書」をきちんと作成できるかどうかがポイントになります。
 
また自ら役割を拡大せよ、と言われても、
具体的にどのような場面で、どのような職務で、どのように行動すればいいのか分からない、
といった社員も多いのではないでしょうか。
 
よって、本人任せではなく、
役割を拡大できるような機会提供やアドバイスといった
「上司による支援」も必要になってきます。
 
● 経営環境の変化に応じて、メンテナンスが必要
 
経営環境の変化が非常に速いので、企業に求められる役割も変化し、
それに応じて社員ひとり一人が果たすべき役割も変化していきます。
 
変化に応じて、いかにすみやかに見直しができるか、が大事で、
ある程度の運用力が要求されます。

 
 
メリット・デメリットありますが、比較的柔軟な運用ができる制度ですので、
特に管理職層には使いやすい制度だと思います。