非正規雇用の労務管理 ますます複雑に・・・

パート、アルバイト、契約社員、準社員、嘱託社員、派遣社員・・・いわゆる「非正規雇用」といわれる働き方は、労働市場の3分の1を超えるまでになっています。

国は「多様な働き方」を推進する方向へ進んでいますが、ひとくちに「非正規雇用」といっても、その雇用形態により適用される法律も様々、また働く人の意識も様々です。

1.「非正規雇用」に関係する法律って?

適用される法律は「労働基準法」はもちろんのこと、関連する法律がたくさんあります。しかも、これら「非正規雇用」に適用される法律はこのところ頻繁に改正が行われています。

まずは、最近改正が行われた、「非正規雇用」に適用される労働法関連の法律を挙げてみましょう。

  1. 労働契約法
  2. 高年齢者雇用安定法
  3. パートタイム労働法
  4. 改正研究開発力強化法
  5. 有期雇用特措法
  6. 労働者派遣法

社会保険関連になりますが、「社会保険の適用拡大」 も、大きな影響を与えることとなるでしょう。

 

2.「非正規雇用」ってパートタイマーや派遣社員のこと?

「非正規雇用」と「正規雇用(正社員)」には法的に明確な定義がありませんが、働く時間や日数、契約期間の定めや雇用形態、職務内容や責任の範囲などから区分されることが多いです。

例えば、働き方もさまざまです。

いわゆる正社員より短い時間や少ない日数で働くパート勤務の人、
正社員じゃないけど、フルタイムで仕事内容も正社員と変わらない内容や専門性の高い仕事をしている人、
補助的な仕事、臨時的な仕事に従事している人、

「非正規雇用」で働く人の捉え方もさまざまです。

子育てや介護と上手くバランスを取るために、自ら望んでパート勤務をしている人、
正社員になりたいけど、不本位ながら非正規で働く人、
定年後に継続雇用で嘱託勤務をしている人、
学生さんのアルバイトも「雇用」に該当します。

 

雇用契約の形態も異なります。

直接雇用する企業において、その企業の仕事をしてもらう「直接雇用型」と、
派遣会社において雇用契約を締結し、その派遣社員を他の企業へ派遣しそこで仕事をしてもらう「間接雇用型」
が主なものです。

そもそも「雇用」ではなく、「業務委託」や「請負」と言われる働き方もあります。

 

キャリアへの意識も様々です。

決して仕事への意識が低いわけじゃないし、与えられた仕事はきっちりこなすけど、過重な責任は負いたくない人、
チャンスがあれば難易度の高い仕事へもどんどん挑戦したい人、
なるべく少なく楽に働き、もらえるものはもらいたい人、
「仕事のやりがい」の定義も様々です。

 

 

国においては「一億総活躍社会」とか「女性活躍推進法」も成立しましたので、
企業においても、非正規雇用についての考え方、雇用管理の在り方について再検討をせざるを得ません。

「絶対にこうすべき!」とか「これが正解!」というのはありませんが、わが社の実情に合わせて、わが社の考え方を明確にしておく必要があると思います。

今後考えていくべきことを順次発信していきたいと思います。